疫病送りで名高い津島神社の主祭神である建速須佐之男命(牛頭天王)を毎年お迎えして、午前に天王社(末社)前で祭典を斎行。また、午後三時ごろより駐車場にて木遣保存会による木遣音頭に合わせ「天王祭」の文字を表した釣り提灯の柱(上段写真)の引上げが行われる。宵には、婦人会、一般参拝者による盆踊りが行われ、露店も賑わい老若男女多くの方が訪れ平針の夏の風物詩となっている。また平成二十一年より本殿前に氏子総代の作成による茅の輪が設置され、多くの参拝者が八の字にくぐり無病息災を願った。 ※茅の輪くぐり(下段写真)とは茅草(かやくさ)で作られた大きな輪をくぐることにより、疫病や罪穢が祓われるといわれています。くぐり方は「水無月(みなつき)の夏越しの祓する人はちとせの命のぶというなり」という古歌を唱えつつ、左まわり・右まわり・左まわりと、八の宇を書くように三度くぐり抜けます。芽の輪の起源については、善行をした蘇民将来(そみんしょうらい)が武塔神(むとうのかみ)〔素盞鳴尊(すさのおのみこと)〕から「もしも疫病が流行したら、茅の輪を腰につけると免れる」といわれ、そのとおりにしたところ、疫病から免れることができたという故事に基づきます。
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